台湾華語と中国大陸の中国語は何が違う?台湾華語を勉強する方に注音での学習を薦める理由。

中国語学習

中国語を勉強するとき、中国大陸の中国語と台湾の中国語には違いがあるのをご存じですか?

私は台湾に住むまで、

500嵐
500嵐

中国語は中国語でしょ?

くらいに思っていました。

ところが、実際に台湾で生活して中国語を勉強してみると、

あれ?結構違うぞ。

となりました。

簡単にまとめると、こんな感じです。

違い中国大陸台湾
発音そり舌音などを比較的はっきり発音そり舌の発音が弱い
発音の表記ピンイン(b・p・m・fといったアルファベット表記)注音(ㄅㄆㄇㄈといった独自の文字を使用)
文字簡体字
谢谢(シエシエ)
繁体字
謝謝(シエシエ)

そして個人的に面白いのが、使う言葉の違い。

身近な言葉でもこんな感じです。

※カタカナ表記は、発音をイメージしやすくするための目安です。

日本語中国大陸台湾
おはよう早上好(ザオシャンハオ)早安(ザオアン)
ごみ垃圾(ラージー)垃圾(ラーサー)
じゃがいも土豆(トゥードウ)馬鈴薯(マーリンシュー)
タクシー出租车(チューズーチャー)計程車(ジーチョンチャー)

「ごみ」は面白くて、どちらも垃圾と書くのに、中国大陸と台湾では発音が違います。

読者
読者

いや、そんなに違ったら普通に会話できないんじゃない?

という声が聞こえてきそうですが、

500嵐
500嵐

安心してください!じゃがいもとタクシーが違うくらいでは、意思疎通に問題ありません

実際、私は中国語を台湾で勉強し、その後もほとんど台湾の中国語にしか触れてきませんでした。

それでも、中国大陸の方が話す中国語も、それほど問題なく聞き取ることができ、会話も可能です。

娘も同じです。

娘は台湾で中国語を覚えましたが、中国大陸の方から中国語で話しかけられても、

普通に聞いて、普通に会話している場面を何度も見ました。

文法は基本的には同じでほとんどの言葉は共通していますからね。

日本語でも、

「捨てる」

「ほかす」

など地方によって独特の言い方があるのと同じイメージだと思います。

何度か聞けば意味は分かりますし、それだけで会話不能にはなりませんよね。

なので、

読者
読者

台湾華語で中国語会話を勉強したら中国大陸で通じないの?

という声に対しては、私はそこまで心配する必要はないと思っています。

逆も同じです。

基本的な中国語会話を身につけていれば、多少の発音や単語の違いには、そのうち対応できます。

ただし。

読み書きは別です。

ここは急に難易度が上がります。

中国大陸では簡体字、台湾では繁体字を使います。

読者
読者

まあ、ちょっと字体が違うだけでしょ?

と思う方もいるかと思いますが、一例だけでも、こんなに違います。

日本語・意味簡体字(中国大陸)繁体字(台湾)
龍龙龍
亀龟龜
体体體
医医醫
薬药藥
電电電
車车車
門门門
書书書
聞く听聽
覚觉覺
飛飞飛
買买買
売卖賣
頭头頭
500嵐
500嵐

さすがにわからん!!!

繁体字には日本で使う漢字と形が近いものも多いため、日本人には意味を推測しやすいですが、簡体字は簡略化が進んでおり、まったく分からない文字もあります。

会話では、

「ちょっと言い方が違うね」

くらいだったのに、

文字になると突然、突き放してきます(笑)

これが文章の中で何文字も続くので、このレベルまで違うとさすがに学習が必要!

読者
読者

どっちを勉強すればいいの?

という話については、当たり前のように

これから中国大陸に行く予定がある方→大陸中国語

これから台湾に行く予定がある方、台湾人と交流したい方→台湾華語

で問題ありません。

ここからが私がこの記事で一番伝えたいところですが、

台湾華語を勉強するとき、発音の学び方としてピンインを使うか、注音を使うかを選ぶことになります。

私は、

台湾華語を勉強するなら、ぜひ注音を選んでみてほしい

と思っています。

そもそも注音って何?と思う方もいるかもしれませんが、要は発音記号です。

ピンインであれば、b・p・m・f等のアルファベット表記

注音であれば、ㄅ ㄆ ㄇ ㄈ等の独自表記

で文字の読みを覚えます。

普通はとっつきやすそうなピンインを選びそうなところですが(実際そうされる方は多いです)、私は注音で勉強を始めました。

理由は、

面白そうだったから。

だって、

ㄅ ㄆ ㄇ ㄈ

ですよ。

ピンインはアルファベットなので、読み方をなんとなく想像できてしまいます。

一方、注音は、こちらに一切のヒントを与えてくれません。

なんなら、日本人にとってひっかけ記号もあります。

例えば、

ㄝ

これ。

日本人には、どう見てもひらがなの

「せ」

に見えませんか?

違います。

「ㄝ」は「せ」ではなく、「エ」に近い音を表す記号です。

500嵐
500嵐

ひっかけ問題じゃねーか!

台湾で生活していると、少なくとも子どもの学習環境で見るのはほぼ注音です。

台湾の子どもたちは注音を学び、児童向けの本でも、日本のふりがなのように漢字の横に注音が付いています。

なので、台湾で生活することが分かっている方なら、実用面でも注音を覚えるメリットは大きいです。

そして何より、

台湾人受けがいいです(笑)

台湾の方
台湾の方

えっ、注音読めるの?

500嵐
500嵐

読めますよ!

この瞬間だけは、ちょっと中国語上級者っぽい顔ができます。

実際の会話力は一旦置いておきましょう。

そこを掘るとボロが出ます(笑)

読者
読者

でも、ピンインの方がアルファベットだから簡単じゃない?

そう思いますよね。

私もそう思います。

でも、そこが逆に落とし穴になることもあります。

ピンインはアルファベットを使っていますが、日本語のローマ字とは別の発音ルールです。

ところが日本人はアルファベットを見ると、

「この文字なら、この音だろう」

と、どうしても日本語や英語の読み方を当てはめたくなります。

私たちの脳
「アルファベットですね。これは知っています。」

中国語
「いや、あなたが知っている読み方じゃないです。」

ということが起こります。

そのまま覚えてしまうと、どうしても日本語っぽい中国語の発音になりやすい。

ちゃんと中国語の発音を覚えるには、

中国語の音を、日本語のローマ字読みから一度切り離す

ことが大切だと私は感じています。

一方、注音は最初から、

ㄅ ㄆ ㄇ ㄈ

です。

最初から一切の先入観無しに発音を勉強できます。

だからこそ、

新しい記号=新しい中国語の音として覚えやすいと思います。

もちろん、

「注音を覚えれば絶対に発音が良くなる!」

と言いたいわけではありません。

結局は、実際の中国語をたくさん聞いて、正しい音を真似することが大切です。

あと最初にピンインを選ぶと後から注音を学習することはほぼ不可能!(完全に私の偏見)

一方、最初に注音を勉強すればピンインは簡単に理解することができるのもメリットです。

最初に少しでもピンインの甘い誘惑に誘われてしまうと注音には帰ってこれません。是非強い意志で注音を選んでいただければと思います!

最後にですが、台湾華語を勉強したい方でNETFLIXやYoutubeでリスニングを勉強しようと思ったときに大陸の中国人方の動画ばかり見つかりませんか?

実際、人口の関係でどうしても台湾の動画は少ない。

読者
読者

台湾華語を勉強したい場合は台湾人の動画だけを聞くべきである

と考える方がいるかもしれませんが、私は全然大陸の中国語も聞いてしまっていいと思います。

繰り返しになりますが、実際に、

私や娘が台湾華語を中心に学んでも、中国大陸の中国語を普通に聞き取れますし、

台湾人と中国大陸出身の方が普通に中国語で会話している姿を何度も見てきました。

これらのことから

会話については、そこまで大陸中国語か台湾華語か神経質にならなくてもいいというのが私の考えです。

台湾華語を勉強したいが、コンテンツがないため中国大陸のドラマやYoutubeを見るのは全く問題ないと思います。

Youtubeやドラマなどは中国大陸向けが圧倒的に多く、台湾華語のコンテンツに絞るとかなり絞られますからね。

台湾華語100%の環境を日本で作ろうとして、

「台湾の動画が見つからない」

「教材がない」

「じゃあ今日は中国語なし」

となるくらいなら、

中国大陸の中国語で全然いいです。

それよりも中国語に触れるその時間を増やすことが大切だと考えています。

だから、この記事の結論はとてもシンプルです。

中国大陸に行くなら、大陸中国語。

台湾に行くなら、台湾華語。

そして、

これから台湾華語を勉強するなら、私はぜひ注音を選んでみてほしいです。

今日もありがとうございました。

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